恥の多い生涯を送っています

太宰治をこよなく愛する読書家の峻が綴る日記です。

俳句でちょっとだけおしゃれにする休日の過ごし方

こんばんは。
峻です。


雨がたくさん振りましたね。
みなさんはどんな過ごし方をしましたか?


僕は根っからのインドア派なので基本座っています。
めちゃ座っています。
今日も変わらず座っていました。


幼少期は生粋のとなりのトトロオタクであり、
ビデオテープをまわしすぎて破壊してしまいました。


擦り切れて暗転したテレビ画面に音声だけが流れているとき、
セリフを暗唱していたそうです。
ホラーですね。(笑)
もちろんめっちゃ座って見ていました。



今日は大学でお世話になっていた俳人の日原傳先生の句をご紹介します。
むしむしして暑かったみたいなので、涼んでいってください!

 

 
引用元 

furansudo.ocnk.net

 

やっぱり先生の句は大好きです。
孤心を抱き、ふらふらと漂流しているような方だな~
と勝手に思っていますが、父親の側面もこの句集に垣間見えます。



梨食うて心すずしくなりにけり 


梨を食べた時のみずみずしさ、
そして爽快感。

胸の下にすーっと風が吹いて
去っていくあの感覚が呼び起こされますね。

よだれがでてきてしまったよ!
なんて人もいると思います。

果物には人の心を豊かにする不思議な魅力があると思います。

見た目の美しさもさることながら、
独特な甘みや香りを持ち、
滴る果汁に心が躍る、

そんな経験を誰もがお持ちなんじゃないのかなと思います。


薄緑の衣に包まれた真っ白で透明な姿を思い出すと
「ああ、心が涼やかだ。」と思ってしまいます!


あなたはどんな光景を思い浮かべましたか?

僕はもちろん、座ってきれいに等分された梨を食べてましたよ。
座ってね。


滴りて風の生まるるところかな

 

しずく目線の句ですね。
目線の置き方がかわいらしくて、
ただ小さきものですが
生む、という動詞によって威厳を感じます。

雫が滴ったときに発生する
音、ではなくて
水たまりに広がる波動や跳ねた時に感じるわずかな感触
に注目したところが非常に面白いですね。


扱う五感を変えてみると
素敵な切り取り方で風景を描写できるのかもしれません。


夕立や心許さぬ猫とゐて


猫もきっと夕立を一緒に見つめていたんでしょうね。
もしくは心許されていないくらいなので
自分のことをじーっと見つめているのかも。

動物と一緒に幻想的な風景を眺める姿がシュールでいいですね。
話し相手がいない時にそばにいてくれる動物って特別に感じます。


夕立って特徴的な夏の風景ですよね。
夏が少し楽しみだなー。


以上!
雨の句、というよりは夏の句でしたね!

最後のほうは座んねえのかよ!!
って思った方はツッコミが上手だと思います。
座りすぎだろ!
で終わってしまった方は平均レベルです。

何も思わなかった方はもう一回読み返してください。
(このブログではちょっとしたお笑い要素を混ぜていきます。注意してください。)


関東は雨がやんで静かなとっても過ごしやすい夜ですよ!


今日も素敵な夜をお過ごしください。



おやすみなさい。